今村美月さんについて〜ちゃんと伝えておく事が大事だって思ったんです〜

「まだ発表されてないんだけど、どしても見に来て欲しいライブがあるの」

アイドルから直接そんな事を言われて嬉しくなかった。と言えば、嘘になるが、正直に言って最初の感情はなんの混じりっけもない「そんなことなんで俺に言う?」であった。

 

今村美月さんからその事を言われたのは12月10日、福岡で行われたSTU48の直接会えるお話し会であった。

今村美月さんと自分の関係はこの1年くらいたまにお話し会に行き、公演やコンサートでのパフォーマンスの感想を伝えてきた。

 

それだけだった。

 

僕はこのブログを読んでくれている方なら最早言わずもがなであるが、(初見さんや最近知った方すいません)ほぼほぼSTU立ち上げ以来の矢野帆夏さんのヲタクであり、特に今村美月さんと関わりがなかった。

 

彼女はグループ随一のパフォーマーであり、中心メンバーからキャプテンになり、ASH出身で、STUの保守本流、ある種の象徴的な人だった。

 

語弊の“ある”言い方をすれば、僕が“推す”というところからすると少し違う世界の人であったように感じていた思う。

 

 

そんな彼女に1年ほど前から通い始めたきっかけは、矢野さん卒業後に、「さて、どうしようか?」となっていた自分が、とりあえずこれまでSTUから受けた恩的なものを返そうと考えたから。そこで数人のメンバーのお話し会に通い始めた。矢野さんの現役時代慕ってくれた後輩や、応援してあげたいけど矢野さんで手一杯だった自分に少し余裕が出来て声をかけにいったメンバー、そして、そのパフォーマンスを見てきてずっと感想を伝えたかった今村美月さんだった。

 

今村美月さんのパフォーマンスについて感想を伝えに行きたいと思ったのは、単純に“素晴らしかったから”というのもあるが、今更改めて「良い」と言いにくる人がいるという事を自信にしてほしかったというのがあった。

今村美月のパフォーマンスが良い”なんてSTUではあまりに当たり前なこと。ただその当たり前の裏側には日々の努力の積み重ねがあるはずで、そこにちゃんと敬意を示したかった。

「この前の公演のダンスのキレがやばかったです」

「この前のコンサートの○○の曲がめちゃくちゃ良かったです」

「ステージ上の今村美月は最強です」

 

見る人からすればそんな誰にでも出来るような話をして、「凡」なお話し会を続けてきたわけだが、それでも毎回「いつも褒めてくれてありがとう」と素直に喜ぶ姿は「あぁ、ちゃんと伝えて良かった」と思えるものだった。

 

そこで話は戻る。今回もいつものように…と思っていたら冒頭の言葉が飛んできた。

 

なんだ?

 

お話し後、みちゅ推しの方々に聞くと普段からSRなどを熱心に見るようなことはしない自分は全く知らなかったが、何やら最近含みのある物言いが配信でもあるらしい…

 

「そういうのは、自分のオタクにいいなよ」

 

と、苦笑いしていたが、その時一緒にお話し会に連番していた知り合いが

「来てっていわれましたよね?俺は聞きましたからね。」

と言って、「そうやなぁ〜ま、どんなライブになるかによるね」

と笑ってその時は別れた。

 

それから数日後に“今村美月ソロツアーBeautifulmoon”の発表があり「おお、これかー」と思っていると、

 

 

 

そこからまた数日後に彼女はSTU48からの卒業を発表をした。

 

 

 

後から色々きくと、“彼女を熱心に応援している方々”はなんとなく近いうちに卒業発表があるんだろうと感じていたという、

 

でも僕は知らなかった!

だから普通に驚いた!

「だってオマエ(←本当にこの時は「お前っ!」って気分だった)、見てほしいライブがあるって言ったじゃねぇかよ…、あの時にはもうわかってたんだろ…」

 

いや、そうか…だからかも。

もう自分のような公演見て、コンサート見て、感想を言いにくるようなオタクにとってはもう残り少ない限られた機会になるからこそ、ちゃんと「見てほしい」って伝えてくれたのかも。これまでちゃんと褒めたい、伝えたいと思ってきたからこそその思いも伝わったのかも。そう考えるとこれまで「凡」なりに続けてきたことにも意味はあったのかもととても光栄に思えた。

だから僕は彼女のソロツアーの初日、大阪味園ユニバースでのLIVEの参加を決めた。

 

https://entameclip.com/news/382533/

↑LIVEの内容についてはこちの記事に書かれているので、そちらを見て頂くとして…

昼夜共に見た僕の感想としては非常に満足度の高いライブであった。

 

個人的にはXにも書いたのだが、僕はもっとSTUから離れたセトリで来るのかな?と思っていた。しかし、そこは他の曲もするがメインはSTU楽曲からというセトリで、しかしながらバンド&アレンジでそれぞれの曲が全く違う曲になっていた。それはこの日の会場でもあった味園ユニバースとも非常にマッチしており、とても雰囲気が良かった。

 

個人的にオーラスの瀬戸内の声(本人曰くスカパラ風)が見事な大団円で、瀬戸内の声でこんなにも気分が高揚して終わることはこれまでなかったので「お見事」の一言だった。

 

 

感想でいくつか「アイドルではなくアーティスト」というものを見たが自分の感想としては(あくまで自分の感想としては!!!)、“アイドル”今村美月のラストシーン。という感覚だった。これまで彼女が積み上げてきたアイドル人生をちゃんとここで自分なりに消化する。そんな風に見えた。

本人も言っていたが「このソロツアーを1として2.3とまた出来るように…」というのも次はきっとアイドルではない姿の今村美月としてこの場に立つという希望をもって。だから今回は“今まで”の今村美月を“今”見せる為にこういうセトリになったのかなぁ〜なんてね。

でも、そう考えれば、開演前の「瞳を閉じて」も「街の灯り」も「海へ来なさい」もなんか納得できて、これらはもちろんSTUのゴゴリバ公演で使われていた楽曲なんだけど、

「あぁここもちゃんと通ってきた道として連れて行くんだなぁ」って。

しっかりと“アイドル今村美月”を回収したように見えた。

 

そして僕自身、「見に来てほしい」という言葉を「“アイドル”今村美月をしっかり見る」ことで回収できた気になった。

 

彼女のアイドル人生はおよそ後1ヶ月と少し。僕はもちろん彼女の卒業コンサートには駆けつけるつもりだし、一応…残り少ないお話し会の券もいくつかとった。

 

それはもちろんいつも素晴らしいステージを見せてくれた今村美月さんへお礼を言うために。そして、このソロライブの感想を伝える為に。僕はこれまでと同じように「今村美月は最高です」と伝える。いつも通りの返しがくれば僕はこれ以上ない満足だ。

 

 

 

そして2月19日、今村美月さん、お誕生日おめでとうございます!!素晴らしい1年にしてください。

 

へんだーそん